南信州旅① なごり雪

季節はずれに不意打ちです。実際は名残雪なんてロマンチックなものではありませんでした。

昨日朝9時前、南信州飯田から遠山郷上町への幹線道路途中での一枚です。前日からのベタ雪で沿道の木が根元から折れ、道をふさいでしまっています。写真手前側の先頭車がわたしだったので、発生して間がなかったのではないかと思われます。

居合わせた村人の皆さんが声掛け合って、手慣れた様子で20分も経たないうちに通行できるまでに撤去してくださいました。こういう時は、申し訳ないですが街暮らしのよそ者は何の役にも立てませんでした。村人の皆さん、ありがとうございました。

前日との気温差は10度以上。前日昼3時過ぎに撮ったのがコレです。飯田近く昼神温泉で滋賀パナソニックショップ会総会があり、その合い間に春らしい気候のもと、川沿いに満開の桜と咲き始めのはなももが揃って見えたのでパチリと撮りました。翌日は寒くなるよとは予め聞かされていたものの、そこまでの急変は予想できていませんでした。

そして当日早朝、目覚めてすぐにホテルの窓から外を見ると、前日とは打って変わりシンシンと雪が降り積もる真冬のような景色がそこには広がっていました。

そんななか助かったのは当日の地元で借りたレンタカーが、ありがたいことにまだスタッドレスを履いていてくれていたこと。慣れない山中雪道でしたがなんとか通り抜け遠山郷に入ることができました。

遠山郷には中央構造線が走り、高い山に挟まれた谷筋に小さな集落がいくつかあります。そのうちの中心集落のひとつ上町の資料館で霜月祭について触れた後、再び車で山に分け入り登ること20分ほど、山肌に現われてくるのが日本のチロルと呼ばれる「下栗集落」。

悪戦苦闘の末、展望スポットから天空の里を眺めましたが、よくよく目を凝らさないと家、田畑、自然の境目がはっきりしない状況で、雪に閉ざされていました。

上町の霜月祭資料館の方から聞いたところでは、その昔遠山郷では下栗には嫁に出すなと言われたそうです。それは下栗が日を通して陽当たりのよい恵まれた土地で、長時間作業できることを意味するとおっしゃってました。なるほどそうなんだ。

その土地に漂う空気感、この天気で逆にしんみりとしていいかもと思えてきました。こうなりゃ、来られただけでよし、来たからにはめいいっぱい自分なりに満喫しようと前向きにGO!です。   y.terai