南信州旅② 木造校舎

遠山郷の真ん中辺りに木沢の集落があります。昭和中頃まで木材搬出で栄え、ここを拠点にずっと山奥深くまで、森林鉄道が敷かれていました。廃校になった木造校舎「木沢小学校」にその資料が展示されています。

そこで昼頃、鉄分補給に訪問。こんにちはと屋内に入ると、玄関横の教室に年配の男性が居られ、向こうから声をかけてくださいました。

「何処から来たん?ようこんなところまで来てくれたナ~。今日は雪で誰も来ないと思てた。コーヒー飲んでいき!ナッツ食べるか!それで木沢は昔ナ・・・・・」と、賑やかりし頃の木沢と森林鉄道について親切に説明してくださいます。

説明を受けた後はフリーで校舎を回らせていただいたのですが、まるでいまにもかわいい小学生が現れそうなリアル感があり、地域の皆さんで大切に守っておられる愛情が充分に伝わってきました。

ほのぼのとした優しさに包まれながら木沢を出発。遠山郷最大の集落・和田で名物・ジンギスカンをお土産用に購入後、遠山郷を離れました。

わたしにとって、子供の頃にあったリアル昭和が栄養たっぷり心にじーんと浸み込む素敵なところでした。季節はずれの雪もよかったかなと思えます。

遠山郷の皆さん、お世話になりありがとうございました。   y.terai