できること、そしてできなかったこと

この写真は何を写しているかといいますと、システムキッチン天板裏の水栓を取り外した後です。

取り外す前の古い水栓は開けるとカートリッジ部からジッワーと水漏れして周りに広がっていたのですが、タオルを巻いてしばらく凌いでおられました。

その結果、ステンレス天板裏の補強板がコルクのような素材であったこともありボロボロに崩れ落ちステンレスの地まで出てくる状態になってしまったのです。

このままでは新しい水栓は固定できず取り付けもできません。そこでスペースにあわせ厚めの木板を切り、ちょうどよい位置に天板穴よりひとまわり大きめの穴をあけ、それを重力に負けないよう強力両面テープで天板裏に仮付けします。そのようにしてようやく新しい水栓がしっかりと取り付けできます。

このようなことはいままでも経験しており今回も確実に済ませました。

次に残念ながらできなかったことです。テレビドアホンの入れ替えのご要望で呼ばれてお伺いしたところ、既設のテレビドアホンは「アイホン」製、親機で「MIWA」製玄関ドアの電気錠を開閉できるシステムに組み込まれていました。

それで自分なりに調べてみたのですが、「パナソニック」製テレビドアホンでは同様の操作ができず親機と隣接させ開閉ボタンを別に設置する必要があると結論づけてしまい、そうなるとお客様的には利便性が悪くなるので残念ながら「アイホン」製後継機を建築ルートでつけられたほうが間違いないとお勧めして引き上げてしまったのです。

それから一ヶ月ほどが経ち別件でお呼びがかかったので、件のおうちに本日お邪魔しました。すると玄関先でアレレ・・・でした。

「パナソニック」のテレビドアホン玄関子機がピッカピカに出迎えてくれたのです。宅内でことの顚末をお客様にお聞きしてみたら、どうも最上位のVL-SWH705であれば別売部材はいるのですが既設の電気錠に組み込めたようです。施工された業者さんも苦労して三度来られてようやく整ったとのことでしたが・・・

ただこれからも既設電気錠システムのなかでのテレビドアホンの入れ替えは出てくると多分に予想されるので良い勉強になりました。次の機会にぜひ活かしていきます。     y.terai