さすが京都、街中マンションのガスエアコン室外機設置事情

顧客様が大津から京都の街中へお引越しです。弊店から車で片道40分程度でお伺いできます。

大津は人口こそ35万人住む町ですが、面積が広く、旧大津を核にいくつかの小さな街が合併してできた集合体です。比叡山をはじめとした山々に囲まれ、琵琶湖のほとりに縦長に広がっています。

そして隣町の京都には平安の昔より文化的にも経済的にも大きく影響を受けお世話になっています。ただ山を2ツはさみ、その生活はだいぶ違うように感じます。良くも悪くも大津は繁華なところがなく地味で、そのぶんゆったりと暮らせます。

そんな大津では決してお目にかかりそうにないものを、今回顧客様の引っ越し先のマンションで、生まれて初めて目にすることとなりました。それはなんだったのか、そこにいたるまでの経緯とともにご紹介しましょう。

引っ越しを前に顧客様からAUTOタイプお掃除ロボ搭載エアコン設置(既設の古いものからの取替)のオーダーをいただきました。ご新居は築20数年の京都街中立地のマンションです。引き渡しからお引越しまで時間があまりなく、図面とお客様からのヒアリングだけで工事下見はできていませんでした。

そして当日。まず古いエアコンを取り外そうとします。もうそこでいきなり問題発生です。配管が隠蔽されていました。アラ~、用意したAUTOタイプは取付できそうにありません。がっかりですがそうとばかりしていられないので、代わりのエアコンを提案すべく室外機の場所を探します。事前ヒアリングでは部屋の壁をはさんで共有通路にあると思うと聞いていたのですが残念ながらありません。角部屋ではないので、あるとすれば後はバルコニーでしょう。でもでもそれでもみあたりませんでした。

そこでいま一度、室内機に目をやるとムムッ「大阪ガス」のロゴがあるではないですか!どうやらガスエアコンのようです。しかしいままでの私の経験では、ガスエアコンといえども見慣れたヒートポンプの室外機が電気同様あるはずです。なのにないとはどういうことなんだぁ?????ますます混迷の度合いが深まります。さっぱり理解できません。

そんな時、同行の者があることに気づきます。共有通路側玄関横にアルコープ設置してあるガス給湯器と一体になってエアコン室外機と明記されています。

おっーこんなの初めてDA!!!やけに興奮気味になってしまいました。

たまたま開栓に大阪ガスの業者さんが来ておられたので聞いてみると、「電気エアコンの暖房がいまいちだった10年ほど前まではガスエアコンの需要も相当にあったようで、その中でもマンションでどうしても室外機の置き場所がとれないところに採用されていた、ただし近年、電気暖房が急速によくなってきてコスパの悪いガスエアコン自体が駆逐されてきており、今回のような給湯器とエアコン室外機が一体になったものは後継がつくられておらず、在庫がなくなり次第終了していく方向である。」とのことでした。

ということは大津では見られないかつ全国でみても絶滅危惧種的存在に奇遇できたわけで、ある意味ラッキーだったのかもしれません。

結局、持って行ったエアコンは別部屋の古い電気エアコンと入れ替えさせていただきました。取り外そうとしていたガスエアコンは試運転すると正常に作動したので、ひとまずそれで使っていただくことにします。

後継機種がなくそれでいていまのところ一般的なエアコン室外機を地面に置く場所が確保されていない。いまのを修理でしのぐにもすでに設置後20年以上経っており、そう遅くないうちに限界はやって来ます。一軒のおうちだけではどうにもできない難しい問題であり、早急にマンション全体で考えてもらわなければいけません。残念ながらまちの電気屋としてはしばらく静観するほかなさそうです。 y.terai