盆旅⓵ 石見

大学生時分に旅をし再訪を望みながら、それから40数年なかなか実現せずに持ち越し続けていた島根・温泉津へようやく足を運べました。

以前に温泉津を訪れたのは三瓶山に泊り世界遺産など念頭になかった時代の素朴な人けのない大森銀山を巡るなかであっことを想いだします。重伝建指定の古い街並みと鄙びた温泉街の融合、ここにしかない景色・雰囲気。40数年の歳月が憧れに似た想いを増長させていたのでどんだけ~と期待して足を踏み入れました。

けれど現実は期待が強すぎたのか年齢を重ね過ぎたのか、爆発的感情までわきでてくるようなことはありませんでした。それでもしっとり落ち着ける自分の肌に合う空気感と質の良い温泉が相まって短いながらも充足した時間を過ごせました。

さて今回交通の便がさほど良いといえない石見までわざわざ来たのには温泉津再訪もありますが、それに上乗せで一度本格的な神楽を目にしておきたという目的がありました。下調べすると神楽はお盆の時期なら石見各地で散発的におこなわれており、タイミングをあわせれば覗ける機会がありそうでした。そのなかで旅程の都合もあり選んだのが水族館アクオス隣接のはっしー広場で無料お披露目される石見神楽。温泉津から江津旧市街地で三江線廃線跡散策し、江津駅前の看板犬BONBONの店でランチを済ませた後いよいよ石見神楽を見るぞと会場最寄りの波子駅に向け勇んで江津駅ホームから単行気動車に乗り込みました。

ただしそこでちょこっと気になることを思い出します 。現地まで数キロしか離れていない江津ではまったく前兆らしき様子もなく綺麗に晴れておりこのまま大丈夫と高をくくっていたのですが、朝に天気予報サイトで見た予定時間現地は弱雨、パンフレットの片隅にあった雨天中止の記憶・・・。なんせ東から西への針路をとる迷走台風の影響で千葉がえらいことになった翌日で、熱帯高気圧に変わったとはいえ天候が不安定でもおかしくない状況。それで念のため主催者に問い合わせておいたほうがよいなと列車の端に立ちスマホから電話してみると、留守電録音で「本日13日神楽は中止」と無情のアナウンスが流れてきました。トホホホホ。。。。。この天候ならできるじゃろと中国地方なまりでつぶやくも、列車が現地に近づくにつれ雲行きは急に怪しくなるばかり、波子駅を前にしていよいよ降り始め、あきらめ乗車の行き先浜田に着くころには本降りになっており、天気予報の悲しいほどの正確さをいまさらながら思い知らされました。   y.terai

追伸;写真は旧三江線の江津本町駅跡辺りなんですが、一般のおうちに橋脚がくいこむように立っている、こんなのあり??現役で見てみたかったな~