京都の街中でたまに見かける広河原行きのバスってどんなところへ行くのだろ?
子供の頃から、時刻表が好きで地図が好きで乗り物が大好きで、網干ってどこだ?この電車、北海道まで行くのか?とかわいく網走と勘違いして過ごしたことを思い出します。
先日ちょうどその日は冬至にあたりましたが、息抜きに個休をとり一人で森の京都「京北、日吉、園部」へと車で出かけました。京北で昼食に温かい蕪そばと名物・納豆もちをおいしくいただいた後、日吉ダム方面へ温泉目当てに抜けようかと道路地図を開けてみたら、なにげに花脊の文字が目に飛び込んできました。
「花脊の里」。以前から京都市最北部で山懐に抱かれた別世界、摘み草料理で有名な美山荘がある。さてどんなとこやろ?と潜在的に意識があったんやと思います。
その場でここ京北からならわりと近そうやし道もよさそう、花脊往復してから日吉、園部とまわってもどうにか日暮れに間に合いそうやな、一度行ってみたろと急遽予定を変更しました。
それで初雪残る花脊の一本道をグングン奥へ奥へと進んでいくと、いよいよ峠にさしかかる手前に谷筋の行き止まりを感じる風景が現われました。そこには何軒かの家とポツンとバス停がひとつ。「広河原」とありました。
おぉ、ここが広河原なんや。愛読書「JTB時刻表」で目にしたことがあります。出町柳駅から所要約2時間。でも時刻表には世間的に名の通っているはずの花脊の記載はなく、広河原が花脊の奥部とは思いもしていませんでした。こんな遠くまで大型バスが京都市街をぬけ細い山道に分け入り来てるんやな。ほんまにご苦労さん・・・そして地図をよく見ると、近くに広河原スキー場もあるようです。京都市内唯一無二らしいですよ。
それにしても美山荘のお客さんはわざわざこんなところまでそうまでしてでも食べに来てくれはんにゃな・・・やっぱすごい店なんやな、テライも倣えるようになっていかなあかんなと感心させられました。
ちなみに日吉スプリングスの当日のお湯は、冬至にちなんで柚子湯でした。あっ~ホッコリ、ホッコリ。これからも硬軟織り交ぜバランスをとりながら進んでいけたらなと思っています。 y.terai
右写真のお社は園部の生身天満宮。最古の天満宮さんだそうです。仕事のお守り「天晴れる」が評判です。興味のある方は、生身天満宮さんのwebサイトをご覧ください。