秋の帝釈峡②

2017年11月14日

帝釈峡は2つのエリアに分けられます。神龍湖&下帝釈と上帝釈。その間は遊歩道もありますが、今回は時間の関係で車移動。それぞれに広い駐車場が用意されており、駐車料金も二ヶ所共通で400円と良心的です。

まずは神龍湖の遊覧船へ。琵琶湖のミシガン、芦ノ湖の海賊船とは全く違う趣でこれはこれでいとおかし・・・。外観は大型屋形船、中は期待に違わずゴザ敷です。団体さんと相乗りでそれなりに楽しめます。

わたしのオススメは上帝釈エリア。駐車場から世界三大天然橋の雄橋まで、紅葉をめでながらアップダウン少なく歩きやすい遊歩道を片道約20分。手軽に自然を満喫できます。

その後は、再び街並み散策へ。庄原、吉舎、府中、草戸(明王院)と廻ったところで、日の短い11月初旬のこと、日暮れとあいなりました。

そして新倉敷駅までの帰り道に、笠岡の「シャコの店」で早めの夕食、そして水島工場地帯の夜景を求めてぶらり旅の〆としました。

今回のめっけもんは街並み散策で訪れた吉舎! 川沿いに外壁漆喰の崩れかけ感が哀愁漂わせる酒蔵所と、昭和感満載の街並み。これは素晴らしい!行けてよかったです。

中国山地の山並みの中に抱かれるように、吉舎の他にも上下、勝山、吹屋など私の大好きな街並みがこの地域には残っています。懐かしい風景の新発見が繰り返しあり、自然とあわせて何度訪ねても飽きることがありません。   y.terai

秋の帝釈峡①

2017年11月11日

毎度のことですが西行きである程度の遠出日帰り旅の場合、まず大津駅始発5:10で新大阪へ向かうのが基本になります。

そして鹿児島中央駅行きの始発みずほに乗車。そうすると今回のスタート地点・岡山山間部の新見でも到着はまだ8:09です。なので前日泊しているのと変わりなく、その日のスケジュールが組めます。ありがたいことです。JRさん感謝感謝。

で今回は新見駅前のトヨタレンタカーで軽自動車を手配し、自由気ままに気になるスポットを巡り、最後は20:00までに新倉敷駅前営業所に返す予定です。

トヨタレンタカーのスーパーストロングポイントは、同県内なら乗り捨て料金が不要であること。私みたいなここもあそこも廻りたい派にとっては、片道でプランできるのでとても助かります。

また軽自動車にするのは普通車コンパクトカーとレンタル料金は変わらないのですが、一人旅だと居住性も軽で充分なうえ、効率よく沢山の気になるスポットを廻るのにどうしても高速道路活用が多くなりがちで、そこで料金の差が出てきます。快適性を犠牲にしないなら、少しでもコスト削減したい。そして人気のない心細いようなスポットを目指すことも多く、そこへ続く道は普通車通行禁止みたいな道がほとんどなので、やはり一人旅の相棒は軽だろと自分では考えています。

さてさて本題に戻りましょう。新見駅スタートです。

日付は11/6(月)、世間の連休明けを狙います。だって今回のメインは紅葉の名所『広島・帝釈峡』。満喫するにはこのタイミングでしょと前々日に決めて、休みの調整をし手配をすすめました。

車に乗りまず目指したのは、帝釈峡の入り口ともなる東城、くろがねの街そして宿場街です。そこでライフワークでもある街並み散策を前菜として楽しんでから、主役たる『秋の帝釈峡』へ向かいます。 つづく    y.terai

 

一言の願い、聞いてください

2017年09月21日

葛城一言主神社へ、是非の願いを伝えにお参りしてきました。

そこには平日の昼下がりなのにカメラを構えた方がたくさんおられ、何事かと周りを見渡すと、辺りの田んぼの土手に彼岸花がいまが盛りと咲き並んでいました。

そうかと合点がいった次第で、願いも必ずかなうであろうと強く信じお宮さんをあとにいたしました。  y.terai

 

明延探検坑道、いまにも操業再開 しそうなリアリティさが魅力

2017年09月06日

 近代化産業遺産・・・自分は日本の高度成長期に生まれ育ち、社会に出る頃はちょうどバブル期でいつまでも無限大に物質的発展が続くように感じていました。その礎を築いたレガシー達。セピア色した哀愁にも根っこのしっかりした力強さを醸し出すつわもの達。わたしは彼らに心を強く惹かれます。

これまでに世界遺産認定の長崎・軍艦島、福岡・三池炭鉱遺構、八幡製鉄所遺構、島根・大森銀山遺構、群馬・富岡製糸場や、碓氷峠鉄道施設遺構、愛媛・別子銅山遺構、舞鶴赤レンガ遺構などへ訪れたことがあります。

そして今回日曜日に個休をとって、岡山・閑谷学校、兵庫・明延鉱山と生野銀山の鉱石の道を巡って来ました。

今回含めいづれの遺構もいまの豊かさにつながる先人の苦労と、その時代の躍動感が偲ばれます。

ただそのなかで明延には少し異質さを感じました。そこには他のところでは感じなかったいまにも操業再開しそうなリアリティさが残っていたのです。

それをなるほどと思わせたのが地元の現地案内の方のお話し。明延にはまだ相当のポテンシィアルがあると閉山近くにわかったが、そのときにはすでに閉山へのカウントダウンが始まっており間に合わなかったというようなものでした。

当時よりさらに世の中はグローバル化し、現実的に日本の鉱山で採算をあげるのは益々困難になっています。その鉱石の希少性=価値と、利益を上げられるだけの技術および効率化の両面だと考えますが、明延の話は全くの夢物語でないように思います。いや現地に立てばそのように思わせてくれます。

明延に操業当時の雰囲気が色濃く残っているのは、まず明延の山深い地勢的要因が人を寄せつけにくいこと。そしてそこに起因して三菱が生野のような大勢を呼ぶ観光事業の成立を考えていないよう様子で、実際に坑道案内や一円電車などのイベントは地元有志が日祝など限られた日数で運営されており、その日だけの適度な賑わいで済んでいること。これらにより守られていると思います。

『名は体を現す』で、坑道の名前も他の鉱山でよくあるのは観光坑道ですが、ここ明延は探検坑道!さすがです。

わたし的には非常に好ましい状況の明延ですが、唯一ネックになるとすればテライ電器定休の水曜日に通常であればイベントがないこと。まぁ、シーンとしたいまの明延を実感してみるのも一興かなと思わんことはないですが・・・ y.terai

 

四国横断の駆け足旅②

2017年08月21日

夜が明け2日目。この日のメインデイッシュは最後に訪ねる徳島県・出羽島。テバジマと読みます。詳しくはテライ通信9月号に載せましたので、そちらを見ていただけると幸いです。

宿泊した高知駅前から出羽島渡船が出る徳島県牟岐港 まで室戸岬経由で約120km。朝6時前に出発、JR四国で高知から後免、そして後免で乗り換え。ここからは各駅にやなせたかしさんのキャラクターが暮らす土佐くろしお鉄道ごめんなはり線です。終点の奈半利まで約1時間の乗車です。

奈半利からは路線バスで室戸岬近く石垣集落の残る元・新村へ。いくつか残る石垣を眺めながら通り抜け、タイミングをあわせて手配しておいた迎えのタクシーに乗り室戸岬では最も大きな町・室津へ向かいます。四国八十八ヶ所霊場第二十五番札所・津照寺にお詣りし、漁師町を散策の後、開店したての地元スーパー・サンシャインで朝焼き鰹たたきと高知四万十辺りのご当地パン・羊羹ツイストを調達、バス停ベンチで次のバスを待つ間に食します。

朝からの鰹たたきを食べ終わってしばらくした頃、室戸岬経由甲浦行バスが定刻少し遅れで到着、乗り込みます。大地の力を感じる海岸風景を右に見ながら、北上。

バスの終点、高知の東端になる甲浦集落、そこから阿佐海岸鉄道で隣町でありながら、徳島県西端になる海部町・鞆浦集落は、わたし好みの昔ながらのザ漁師町。船溜まりを囲むように建つ家々の街並みがとても素敵です。

そしてJR四国牟岐線でいよいよ牟岐と出羽島へ。出羽島は30年近く前に岡山の山ん中にある鉱山集落・吹屋に出会えた時に感じたのと同じ、それ以来のものでした。「よくぞ残ってくれていた。わたしが来るのを待ってくれて本当にありがとう!どうぞこれ以上の手あかがつかずに次世代へ引き継げますように。」という勝手な想いです。吹屋はその後、個人的には残念ながらかなり俗的に観光地化が進んでしまいました。出羽島はこのままそっとしておいていただけるとありがたいのですが・・・・

なので私的には公に出羽島を語るのはこれが最初で最後にします。数年経って再訪するつもりです。そのままを期待して。   y.terai

 

 

 

追;牟岐から帰りは大阪行高速バスに乗りました。高速といっても鳴門まではバイパスは通るものの地道です。私は早く家へ帰りたいので、高速舞子でJRに乗り換えるようにしています。牟岐-舞子の所要時間は定刻でおよそ3時間40分です。

九州・大分から、四国横断の駆け足旅 ①

2017年08月17日

8/14~16の夏季休暇のうち2日間+αで、家族のありがたい理解もありいつものように気楽な一人旅に出かけてきました。

13日に仕事を終え家で食事と風呂を済ませた後、三宮から夜行バスで大分・中津へ。福沢諭吉や黒田官兵衛ゆかりの城下町です。その後、昭和レトロな街・豊後高田、城下カレイの日出をブラ散歩、駅が立派になった中心都市・大分にチョイ寄りして、日本有数の高さを誇る煙突があり鯖・鯵で名を馳せる佐賀関から九四国道フェリーで四国・三崎に渡りました。細長い三崎半島を松山行き長距離路線バスに揺られ、八幡浜からはお盆渋滞でかなりの遅延が予想されたので、JRに乗り換え特急・宇和海で松山へ。松山駅で土産を調達してから、予約してある高知駅前のビジネスホテルへ都市間高速バスで向かいました。

一日目は、こんな感じでいつも以上に超駆け足でした。そんな疲れを高知の屋台が癒してくれます。自分的には どうせ泊まるなら無理してでも高知。お盆で時間も遅かったことがあり高知屋台名物の餃子がどの店も売り切れ、なので次に高知の夜を再訪する大きな理由が残りました。そのうちまた行きます。   y.terai

 

 

 

どちらも豊後高田で現役の同業者の皆さんです。気になるので、写真に収めさせていただきました。

佐賀関のシンボル「高煙突」。数年前までは、横にもう一本立っていたそうです。

 

 

 

 

 

 

超どでかいダンプ!公道は走れません・・・

2017年06月11日

海外の採掘場で働く超どでかいダンプ930E、日本メーカー「コマツ]製です。日時を合わせて行くと、停まったままですが予約なしで試乗させてくれます。

というわけで、先日定休日に行ってまいりました、石川県小松市『こまつの杜』。右下端にヘルメットにワイシャツ姿の男性が映っているので、比較しダンプのでかさを想像してみてください。全高7.3Mで一般的二階建て住宅の屋根より高く、本体重量202トンで一般的ダンプの20台分、小学生なら7400人を乗せられるということです。

アメリカ、中国、オーストラリアなど海外の採掘場では、そんな超どでかいダンプが多数行きかいながら働いているのですから、やはりスケールが違います。採掘場に安全な展望台でもつくれば、非日常的光景を見たくて日本人の観光ルートになりそうに思います。その極一端を感じられる、童心に戻れる場所です。実際、試乗しているのは子どもと私を含めたおっさんばかりでした。

他には越前国府のあった武生の周辺、旧今立町にも立ち寄ってきました。文化的に豊かなところだとしみじみ感じます。和紙で財をなした岩本地区の町並み、その先にある「紙祖」を祀る大滝神社は地元民の厚い信仰が拝殿を飾る立派な彫刻に現れています。富山井波を思い起こさせる躍動感あふれるいまにも動き出しそうなものでした。また真宗が根付いた地域でもあり、万葉の郷をうたう味真野には観光寺でもないのにびっくりするほどの規模で「まちのお寺さん」があります。

930Eといい今立といい、自分の殻の小ささを感じさせられ身につまされる一行となりました。     y.terai

 

鳥取の山間部に、あの高級スーパーがありました

2017年05月16日

ゴールデンウィーク休みの一日を使い、岡山・鳥取山間地へ日帰りで鉄道一人旅してきました。

現地での時間をできるだけ確保するのに、新大阪発始発『みずほ』で姫路まで、そこから普通で上郡、そこで智頭急行経由鳥取行き『いなば』に乗り換え、最初の目的地である岡山の山間部、宿場町の面影がよく残る大原へ向かいました。

大原到着は朝早起きしたかいもありまだ8時前の7:52でした。次に乗る予定の『はくと』は9:25発で約90分あります。まずは充分に街歩きを堪能し、

 

 
その後まだ40分程時間があったので、駅近くで朝営業している喫茶『パリ』で地元の方に混じってモーニングをいただき、残りの15分間ほどは駅で過ごしました。ローカルな駅で過ごすというととても退屈なように思われるかもしれませんが、大原駅はそのこじんまりとした外観からは想像しにくいのですが、智頭急行の車庫があり特急が停まる主要駅なんです。ちょっとした地元の物産コーナーもあります。ちょうど土手に植えられた芝桜が満開の中、3台の普通車両の入れ替えが行われていたのを眺めていると、あっという間に時間は過ぎました。

そして次の目的地は、本日のベース基地になる鳥取山間部の街・智頭。昔は宿場町、現在は林業・杉の町です。

 

 

 

智頭では街散策した後、地元レンタカー『CAL』で車を借りて、その周辺を足早に巡ることにしています。

まずは昭和中期山村の面影残す板井原集落、そしてこの春オープンしたてのやずミニSL博物館、ライダーの聖地・若桜鉄道隼駅、ピンクSL運転の若桜駅、宿場町若桜の仮屋通り・蔵通り、不動院岩屋堂、若桜ゆはら温泉ふれあいの湯、用瀬瀬戸川に泳ぐ鯉のぼりの順です。そして車を返して、智頭駅へ。
朝、智頭駅に着いて改札を出た時から気になっていたのが、このスーパーマーケット。いまから乗る超ローカル線、因美線、姫新線での旅のお供を手に入れるのに立ち寄りましょう。

Oh-、なんと神戸、芦屋を中心に京阪神で高級スーパーで名を馳せる『いかりスーパー』がこの鳥取山間の小さな町、智頭にあったんです。下調べにはなかったので、自分的にはこの旅で最も「エッー!」でした。なぜここに?詳しくは「いかり楽粹」で検索してみてください。なるほどそうなんだです。

日常とかけ離れた場所で出会う不思議。それが好奇心、興味へとつながっていきます。一度の旅でそういったことにどれだけ出会うことでしょう。だからいつまでたっても一人旅はやめられそうにありません。     y.terai

 

香川・高松 女木島あたり

2017年02月23日

先日、日帰りで高松、東讃、鳴門を自分好みでまわってきました。

ここでは、女木島とあん餅雑煮を紹介します。

女木島は高松港から船で20分、別名鬼が島で桃太郎伝説が残る歴史ある島です。また近年は瀬戸内芸術祭でいくつかの作品が展示されその方面から注目されてもいます。

ただ私的にもっとも目にしたかったのは、「オーテ」と呼ばれる防風 壁。港のある集落の海側に連なります。集落はセピア色な感じですが、砂浜もあり夏は海水浴で賑わうようです。高松から近場なのに、ホッコリと島時間が過ごせる別天地、お気に入りに登録しておきます。

高松出港前に王道のさぬきうどんはいただきました。他に骨付き鳥もおいしいですが、今回の食べるほうでのお目当ては、「あん餅雑煮」。その存在をずいぶんと前に知り長年想いを募らせていました。でも相手は雑煮ですので、正月に高松から丸亀あたりの旅館でも泊まらないと口にできない、でもそんな機会はなかなかないだろうと半ばあきらめていました。そして何気に旅行情報誌をながめていたら、年中「あん餅雑煮」をあつかっているお店の紹介記事が目に飛び込んできました。これは行かずにいられません。

で、白味噌仕立てのお雑煮に餡餅の相性はというと「とってもうなずける」癖になる味でした。食べたことはないですが、バニラアイスにしょうゆパウダーをまぶすとおいしいと聞きます。それと同じなのでしょう。私の高松での定番食となりそうです。  y.terai