正月休みに西九州を巡ってきました。
初日は夜行バスで朝8時過ぎ佐世保に到着。そしてそこから松浦鉄道の一日乗車券をフル活用して廻ります。
北松浦半島の地図です。黒太線が松浦鉄道(MR)です。
松浦鉄道佐世保-伊万里間の特徴は、第一に集落間をわざと右に左に遠回りするかのような線形で、遠距離になればなるほど点間移動にむかないこと。佐世保-伊万里をMR利用する地元民はほぼおられないでしょう・・・・・
次に海に近そうなのにほとんど海が見えないこと。特に佐世保-たびら平戸口間はほんの一部を除き、山岳路線の様相です。
そして主要駅の構内が、いまとなっては無駄に広いこと。 たびら平戸口駅が鉄道駅日本最西端であること。 伊万里駅の構造で、国鉄の頃つながっていた線路が、現在はMRとJRの間に走る幹線道路で真っ二つに分かれており、両社間の乗り換えが大変そうなこと。
このように書き並べると、マイナスイメージオンパレードのようですが、地理好き&鉄道好きにはこの地形のうえに歴史を重ねると芳醇な香りが漂い始めます。
リアス式海岸と北松炭鉱。そこを結んでいたいまは亡き国鉄世知原線に柚木線、臼ノ浦線。小学生の頃、時刻表の地図を食い入る様に見つめ、「こんなとこまで列車は走ってるんや、どんなとこなんやろ??」と想像を膨らませていました。
そんなわたしには昔~今に想いをめぐらすとても贅沢な時間でありました。
セピア色の余韻にひたりながら、たびら平戸口で下車します。
そう、本日の目的地は数年前にその風情を写真で目にしてからいつかの気持ちを持ち続けていた『的山大島の漁村集落・神浦と的山』。的山と書いてアヅチと読みます。平戸へ向かい、そこから片道40分少しの船旅です。 つづく y.terai