鉄の旅①
超久しぶりに遠征一人旅。
奥出雲へたたら(製鉄)ゆかりの地を巡るのと、廃線の危機を迎えているJR芸備線、木次線とそれらが落ち合う接点・備後落合駅を訪ねるのが主目的なW鉄の旅となりました。
この棚田は我が地元の仰木ではありません。奥出雲町大原新田で、たたらの製造工程にある鉄穴(かんな)流しの跡地を有効利用し、いまや全国に名を馳せる『仁多産こしひかり』を作っておられます。国の重要文化的景観にも選定されています。
『たたら御三家』田部家、絲原家、櫻井家も訪ねました。菅谷高殿では施設の説明を詳しくしていただいただけでなく、親切にも山内(さんない≒集落)をご一緒いただき集落を流れる小川の岩陰にひそむ山椒魚の住処まで教えていただきました。
ここ奥出雲はたたら以外にも須佐神社はじめ由緒正しくご利益のありそうなお宮様が多くあったり、鬼の舌震いや立久恵峡に代表される自然の造形美に出会えたり、情緒あふれる松本清張著「砂の器」の主舞台であったり、日本三大美肌の湯が湧いていたり、おいしいそば屋さんがたくさんあったりとわたしには幅広くとても魅力深い土地柄に思えました。
ただエリア内の交通の便はよくないのでそこは注意が必要で、効率よくまわろうとすればやはりレンタカーになろうかと思います。あまり知られていないようですがおすすめはJR木次線出雲三成駅内奥出雲町観光協会斡旋のタイムズカーレンタル!最後は松江駅で乗り捨てがそれも無料でできます。多分奥出雲町が観光振興のために、回送料金を負担なさっていただいているのだと思います。わたしもそうでしたがほとんどの旅行者は松江から帰路につくと思うので利用価値大大大です。
出発地の出雲三成駅近くには宿泊施設に奥出雲町サイクリングターミナルが仁多米食堂併設であり、それもこの4月にリニュアールしたばかりで気持ちよく過ごせますのであわせてご参考になさってください。 y.terai